家具小売り最大手のニトリホールディングス(HD) 似鳥昭雄社長(71)が会長に就任 社長交代!

ニトリHD、脱・創業者経営へ分担 似鳥氏は海外に注力

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家具小売り最大手のニトリホールディングス(HD)は26日、似鳥昭雄社長(71)が会長に就任し、白井俊之副社長(60)が社長に昇格する人事を発表した。似鳥氏は赤字が続く海外事業など次の成長戦略策定に注力する。創業者の才覚とエネルギーで拡大してきた流通チェーンは後継者問題で苦しむケースが多いが、似鳥氏は「子供には継がせない」と公言してきた。脱・創業者経営へ、自称“おちこぼれ経営者”の総仕上げが始まる。

 

ニトリHDの次期社長に決まり、握手する白井副社長(左)と会長になる似鳥社長(26日、東京都北区)
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ニトリHDの次期社長に決まり、握手する白井副社長(左)と会長になる似鳥社長(26日、東京都北区)

 「来期は30期連続の増収増益の節目で、2017年には創業50周年を迎える。だが、それは通過点にすぎない。事業会社の社長として改善・改革を実行してきた白井氏は新しい時代を切り開くにふさわしい」。同日の社長交代会見で似鳥氏は白井氏を後任に選んだ理由を説明した。2月21日から似鳥氏が最高経営責任者(CEO)、白井氏が最高執行責任者(COO)としてかじ取りすることになる。

 国内は盤石だ。店舗数は約370店。最近は郊外店だけでなく、東京・銀座や大阪・心斎橋など繁華街にも出店を果たした。埼玉県、神戸市、名古屋地区に大型物流センターを設立する。

 自信の裏付けは海外からの商品調達力にある。30年間にわたって作り上げてきた生産拠点網がデフレ、リーマン・ショック、急激な為替の変動など逆風を競争力に変えてきた。国内外のサプライチェーンを磨き、17年4月の消費増税への対応も「準備はできている。我々にはチャンス」(似鳥氏)。白井氏へのバトンタッチにも時間をかけており、迷いはなかった。

 問題は海外だろう。ニトリHDの経営のモットーは「ロマンとビジョン」を掲げた逆算経営だ。創業期には100店・1000億円を掲げ、今は3000店・3兆円と大風呂敷を広げる。国内では限界があり、海外での出店拡大が不可欠だが、今は「海外は米国と中国の双子の赤字」(似鳥氏)で、苦戦が続く。

 そもそも中国進出はメディアの前で「14年に出店したい」と口走ってしまい、「しゃべった以上、やるしかない」と実行した経緯もあった。それでも「安定が会社をダメにする。危機感があるから成長できる」と今や海外出店は似鳥氏のライフワークとなった。

 もっともワンマン経営が続いた流通チェーンが成長を持続するのは簡単ではない。ダイエーは過剰投資でつまずいたが、後継者が育たなかったことも大きい。流通2強と言われるセブン&アイHDやイオン、ファーストリテイリングも今後、同じ問題に直面する。

 似鳥氏もこの問題については考えてきた。「自分はおちこぼれ。家内から『人がやらないことはやるけれど、人が普通にできることはできない』と言われる。だから自分よりできる人に任せて、成長してきた」と話す。

 スカウト人事の失敗もあったが「スカウトなくして成長なし」の姿勢は崩さず、今や役員の7割が外部出身。分業力こそが成長源だった。

 セブン&アイHDの鈴木敏文会長は昨年末、企業の成功条件についてのインタビューで「ニトリが成功したのは語学もできないのにアジアまで商品開発に出向いたところにつきる。あと(似鳥氏の)奥さんがいいんじゃないの」と語った。

 社員一人の教育に上場企業平均の4~5倍とも言われるコストをかけ、自らの構想を具体化する「分身」を育ててきた似鳥氏。だがいったんサラリーマン経営者に譲った後も創業者がトップに返り咲くケースは後を絶たない。「双子の赤字」を解消し、海外を成長軌道に乗せることはできるのか。そのときこそが過去の例にとらわれない“おちこぼれ経営”の完成となる。

 

ニトリ社長交代で変わることは??

ニトリの海外進出によるものでは。。

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平成27年2月期の数字でいくと、売上高4172億円(前年比8%増)・営利663億円(同5%増)・純利414億円(同8%増)

 

 

毎年こんだけの成長を遂げている会社はめったに無いです。。

今後も成長が期待できる。

新社長に期待です。